電線にとまっている鳥はどんな種類が多い?電線を好む理由
2018.7.12

電線にずらりと鳥がとまっている姿を見たことありますよね?いったいどれほどの種類の鳥が電線を利用しているのでしょうか。
人工物で、昔は存在していなかった電柱や電線。鳥はどう思っているの?
電線にとまっても鳥が感電しない理由は?また、鳥のフンに悩まされている人には耳よりな情報もお伝えします。
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この記事の目次
電線にとまる鳥は何種類くらいいるのか。水鳥は電線が苦手?
人間が電気を利用するようになり、電線が出現したのは今から100年ほど前。
突然増え始めた人工物に対して、初め鳥たちがどんな反応をし、止まり木のように利用するようになったのか本当のところはわかりません。
しかし、多くの鳥たちが電線にとまっている姿を見る上では、鳥にとって木の小枝同様に利用しやすかったと言えるでしょう。
どんな鳥が多く電線で羽を休めているのか、日本野鳥の会がアンケート調査したところ、127種類もの鳥が確認されました。
そのうち92種類、7割ほどがスズメ目の小型の鳥。
ハトやタカなどを合わせて、陸に暮らす鳥が95%を占めていました。
水鳥はウミネコやユリカモメなど6種類が確認されています。
電線にずらりととまったムクドリやカラスを目にすることがありますが、彼らは必ず一定の距離を置いてとまっています。
仲間とはいえ、互いにストレスを感じないよう距離をとっているのですね。
鳥たちが電線にとまる理由。鳥の種類によって思惑はさまざま
ある鳥類専門家に、鳥が電線にとまる理由について質問してみました。
どうやら鳥の種類によって、電線にとまる思惑は違うようなのです。
鳥が電線にとまるのは餌になる虫や動物が見つけやすいから
タカなどは餌となる昆虫や小動物が見つけやすくなるため電線にとまり、ツバメをはじめとする虫を食べる鳥たちは、飛来してくる虫が捕まえやすいから電線にいるとのこと。
木よりも以外に掴まりやすい電線は、茂木の葉のように視界を遮らないので、獲物が探しやすいのです。
電線が渡り鳥待合場所?
渡り鳥が遠い土地への渡りの飛行をする頃になると、同種の鳥たちがたくさん集まっていることがあります。
もうすぐ群をなして海を渡っていく渡り鳥たちが、仲間の到着を待って羽を休める「待合場所」になっている場合もあるのだそうです。
恋の季節は電線も不人気?
体の小さな鳥が固まるのは、天敵から身を守るため。
しかし、繁殖期には恋のライバルが集結するのは都合が悪いため、電線の上は不人気になるそうです。
電線にとまっている鳥が感電しない理由
電線は、当然のことですが電気の通り道。そこには電流が流れているはずです。
水が高いところから低いところへ流れるように、電流も電位に差がなければ流れません。
例え高圧電線の1本に鳥がとまっても、鳥は感電したりしないのです。
もし、鳥が感電するとしたら、鳥の両足に電位の違いがなくてはなりません。
片足ずつ、たとえば右足で6000Vの電線にとまり、左足は0Vの電線、もしくは地面や鉄塔など別の部分を掴んでいたとします。
そうなると、右足から左足にかけて電流が流れ鳥は感電してしまいます。
しかし、通常であれば鳥はそんなとまり方はしません。
左右の足が同じ電線を掴んている以上、電位差は生まれず電流は流れないのです。
鳥が感電するケースとしては、はばたいたときに別の電線などに接触した場合です。
空気自体は、本来電気を通さない絶縁体ですが、電圧が高くなると空気中にも電気が伝わってしまうことがあります。
この場合は鳥も感電する恐れがあります。
電線からの鳥のフンで大迷惑!鳥害は電力会社に相談してみよう
電線にずらりと並んだ鳥たち。
微笑ましく見ることもあれば、カラスの大群だと気持ち悪いと感じる人もいるはず。
そして、もっと迷惑なのが電線に群れ成す鳥たちが落とす大量のフンです。
たまたま家のそばにある電線が、鳥のたまり場になってしまった場合。
鳥の糞は基本的に酸性を示しており、地面のアスファルトを痛めてしまう可能性があります。
電線のそばに駐車スペースがあったりすると、車にかかってしまったりすることも。
塗装を痛める原因になるので、早めに洗浄しましょう。
あまりひどい場合は、電力会社に電話して相談することをおススメします。
鳥がとまらないよう、無料で防鳥対策工事をしてもらえることがあるようです。
近隣住民や地区町内で鳥害の状況を話し合った上、処置が必要な場所を確認して伝えるといいでしょう。
工事自体は高所作業車を使い、半日程度で終了するとのこと。
鳥のフンに頭を悩ませているかたは、ぜひ参考にしてみてください。
- 雑学