排卵日は体温が高い?基礎体温を測って排卵日をチェックしよう!
2018.5.23

毎朝基礎体温を測っていると、一定のグラフが出来ます。基礎体温は排卵を境にして高い状態へと変化します。
排卵日と基礎体温の関係性を知っていれば、妊娠を望んでいる場合は妊娠のタイミングを知ることが出来るのです。
女性の身体に起こる、排卵のメカニズムについてお伝えします。
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この記事の目次
排卵した後は体温が高いって本当?
生理周期は平均すると28日周期で繰り返されています。生理が終わるころを「黄体期」と呼び、この頃は次の排卵に向けて子宮内膜が厚くなっていく時期です。
子宮内膜を厚くするのが「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と呼ばれるもので、女性の体温を下げる働きがあります。排卵が起こる時期を「排卵期」と呼び、この時の体温も黄体期と同じで低い状態にあります。
そして、排卵期の後の時期を「黄体期」と呼び、この頃は受精した時に備えて受精卵が子宮内膜に着床しやすくするためのホルモンが分泌されます。
そのホルモンは「プロゲステロン(黄体ホルモン)」というもので、体温を上げる働きがあります。
このことから、排卵が終わった後は基礎体温が高い状態が続きます。排卵日までは体温が低く、排卵されると一気に基礎体温が上昇するのです。
排卵後の体温が高いのはホルモンが影響している
基礎体温は生理周期に合わせて変化するものですが、体温が低い状態の時を「低温気」、体温が高い状態の時を「高温期」と呼びます。
基礎体温はこの2つの周期の影響で2層に分かれており、0.3度~0.5度の差があるのが理想的な基礎体温と言われています。低温気の基礎体温は36.7度以下で、それより高い基礎体温の場合を高温期と考えます。
基礎体温が2層に分かれる理由は、生理周期に合わせて2つのホルモンが女性の体に影響を及ぼすからです。
エストロゲンという卵胞ホルモンが分泌されている時は基礎体温が低温の状態になり、プロゲステロンという黄体ホルモンが分泌されている時は高温の状態になります。
妊娠が出来なければ、プロゲステロンの分泌量が減って体温が下がり、生理が来るという仕組みになっています。妊娠した場合は、プロゲステロンの分泌量が多いままですので、基礎体温も高温の状態のままになります。
排卵後の基礎体温は高いもの。妊娠しやすい日はいつ?
排卵日について、以前は基礎体温が急激に下がるときが排卵日だと考えられていました。
しかし、超音波の技術が進化したことにより、卵胞が確認できるようになり、その様子を確認すると必ず一致するというわけではないことが分かってきました。
産婦人科のお医者様も、「基礎体温が一番低い日が排卵日」と説明する人が多いです。これは間違いではなく、このように説明する方が良いからです。
また、排卵日が一番妊娠しやすい日かといえばそうでもありません。基礎体温が上がり始めてしまうと、子宮頚管の粘液が一気に減ってしまうのです。
基礎体温で確認すると、最低体温日~低温最終日までが妊娠しやすい日ということになります。妊娠を望んでいるのであれば、このことを意識して性行為をするのが良いでしょう。
低温気なのに体温が高いのはなぜ?
本来は低温気なのに、基礎体温が高くなってしまうこともあります。これにはどんな理由があるのでしょうか?
- 精神的にストレスを感じている
- 卵胞ホルモンの分泌量が少ない
基礎体温はストレスによって変化することがあります。
日常生活の中でストレスを感じる生活をしていたり、乱れた食生活を送っている人は、一度自分の生活習慣を見直してみると良いでしょう。
しっかりと睡眠をとることも大切になります。イライラしながら過ごしていることも、体温を上げる原因になってしまうので、なるべくリラックスした状態で生活するようにしましょう。
卵胞ホルモンの分泌量が足りない場合、卵子がしっかりと成長せず、低温気であっても体温が高い状態になります。
これは、長期間ホルモン治療を行っていた方や、貧血の方によく見られる状態です。心配な場合は、基礎体温票を持参して産婦人科を受診するようにしましょう。
排卵日を確認するなら排卵日検査薬という方法も
排卵日を知る手段として「排卵日検査薬」を使う方法があります。
排卵日検査薬は、低温期が終わる、排卵が近づいてきたころに使います。使い方にはいくつかの注意点がありますので、確認してみましょう!
- 何時に使ってもいいが、毎日同じ時間に使うようにする
- 陽性と判断できない場合、排卵日が近い時は朝夕2回検査を行う
- 陽性になってから、陰性反応が出るまで検査を続ける
- 基礎体温で低温期の終わりが確認できない場合は、早めに検査を始める
最も妊娠しやすいと言われるタイミングは、排卵検査薬で陽性反応が出てから3日間になります。
この期間に性行為を行うと、妊娠できるタイミングとして最も確率が高いです。赤ちゃんが欲しいと思っているご夫婦は、このタイミングを逃さないようにしましょう。
女性の体は、排卵を境に基礎体温が高温の状態になります。妊娠をしていれば高温期の状態が続き、そうでなければまた低温期に戻って次の排卵・妊娠の準備をします。
このことを理解して妊活を行うと、赤ちゃんを授かる日も遠くないかもしれません。
- 健康