つわりで嘔吐したら茶色の嘔吐物が・・・その症状、気を付けて!
2018.5.10

お腹の中に赤ちゃんを身ごもると女性の体には「つわり」という変化が現れます。
つわりで嘔吐してしまうとき、嘔吐物が茶色だった場合、体の中ではどんなことが起きているのでしょうか?
考えられる原因やつわりについての情報をお伝えします。
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この記事の目次
つわりの嘔吐で茶色の物を吐いてしまった
つわりがひどく、一日に何度も嘔吐してしまう人がいます。
何も食べていないのに吐き気があり、一日に20回以上吐いてしまい、茶色っぽい色の物を吐いてしまったり、吐くたびに胃や食道がひりひり痛くなる・・・そんな症状が起きることもあります。
これは、つわりでたくさん吐いてしまうことが原因で食道などに傷がつき、出血してしまっていることが考えられます。吐き気があるときや吐いた後に水を飲んでみてください。吐血が減ることがあります。
また、つわり以外でも、出血性胃潰瘍という病気を患っているために血が混じったものを吐いてしまうことがあります。この場合は出血量が多くなるために輸血や入院といった処置が必要になります。
酷いつわりで嘔吐が止まらず、体調が優れないという時も、産婦人科に相談して対処してもらうようにしましょう。
つわりで嘔吐・・・黄色や茶色の嘔吐物の正体は?
吐いた物の色によって症状の違いが分かることがあります。
■黄色い嘔吐物
胃液の色は透明ですが、場合によっては黄色い胃液が出ることがあります。
黄色い胃液の正体は「胆汁」というもので、肝臓で作られています。その後胆嚢にたまり、十二指腸へと移動していきます。何回も嘔吐しているうちに、この胆汁が胃の中に流れ込んでしまい、食道に逆流して嘔吐してしまいます。
この黄色い胃液はとても苦いため、吐くと苦さでとても気持ち悪くなってしまいます。
■茶色い嘔吐物
吐いた時に茶色い胃液が出た場合は、胃や食道で出血していることが考えられます。
血液の色は赤なので、出血だと言われても納得がいかないかもしれませんが、血液が酸化していくと色が茶色くなり、最後には黒い色に変化します。吐いた時に茶色い胃液が出た場合は、出血を疑う必要があります。
これらの胃液を吐いた時は、念のためお医者さんに相談してみましょう。
嘔吐の原因はつわり以外にも!茶色の嘔吐物は血液かも
妊娠中の吐き気は、つわりだけが原因でない可能性があります。妊娠をすると自分の体の中に赤ちゃんがいるため、なんだか違う自分になったような気がしますが、実際はそうではありません。
ですので、普段の生活をしていく中で、妊娠による不安やストレスを感じ、それを上手く受け止められない為に胃痛や吐き気を起こし、症状が悪化して血液の混じった茶色いものを嘔吐してしまっている可能性もあります。
この場合、妊娠中は簡単に薬が飲めないこともありますので、すぐに病院に行って対処する必要が出てきます。
また、妊娠による緊張で肩や首が凝ってしまい、それが原因で嘔吐してしまうこともあります。湿布などは体に良くない成分が含まれていることもありますので、産婦人科に相談して症状を緩和するようにしましょう。
辛いつわりの症状はどうして起きるの?
妊婦さんの5割~8割の人が妊娠初期につわりを感じます。症状の多くが吐き気や嘔吐で、合わせて眠気やだるさ、胃の痛みといった症状を訴えることがあります。
つわりがひどい人は、食事はもちろん、水分を摂ることも出来ずに、入院して点滴を受けることもありますが、つわりのメカニズムについては、まだはっきりと解明されていません。
胃の痛みや胸焼けの原因は、「プロゲステロン」というホルモンが原因だと考えられています。
妊娠すると子宮を広げる働きがあるプロゲステロンが分泌されるようになりますが、ほかの部分の筋肉も緩めていまうことがあり、胃と食道の間にある「弁」を緩めてしまい、胃酸の逆流が起きて不快な症状を引き起こすと考えられています。
また、ストレスが影響して自律神経の乱れを起こし、胃酸から胃の粘膜を守る粘液の分泌が減ってしまい、胃の痛みが起きることもあります。
出産まで続いた酷いつわり・・・体験談
妊娠、出産を経験した人の中には初期から出産までつわりに苦しんだ人もいるようです。
「妊娠が分かってから出産をするまで、ずっとつわりに苦しんでいました。妊娠すぐひどい嘔吐が始まり、毎日トイレに入り浸って生活・・・水も飲めなくて、脱水状態になり、一週間ほどで体重が7キロも減ってしまいました。
『このままではだめだ』と思って主人に病院へ連れて行ってもらい、尿検査をするとケトン体が検出され、そのまま入院することになってしまいました。
一週間ほどの入院で点滴をし、何も吐くものがないのに吐き続け、胃液や血液まで吐いていました。顎が外れそうになったこともあります。
ケトン体が検出されなくなって退院しましたが、相変わらず一日中吐き気が止まらず、家事も出来ない、普通の生活も出来ない状態になってしまいました。
私の実家でお世話になることにしましたが、実母もつわりがひどかったらしく、とても親身にお世話をしてくれました。ですが私はつわりのせいで色々な匂いに敏感になり、部屋に閉じこもっての生活・・・。
母に作ってもらった食事もすぐに吐いてしまうため、申し訳なくてたまりませんでした。出産までこの症状は続き、とても辛い妊娠期間を過ごしましたが、今では愛する子供と幸せな生活を過ごしています。」
- 健康