ひまわりが太陽の方向を向かない?その理由と生態について
2018.9.12

ひまわりって太陽の方向を向いて育つといいますよね。でもその方向を向かないひまわりがあるという話を聞きます。
太陽の方向を向かないひまわりには、どのような理由があるのでしょうか?
気になる理由と、そもそもなぜひまわりは太陽を追いかけるのか?ひまわりの生態についてもご紹介いたします!コレがわかれば子供に理由を聞かれたときも困りませんよ。
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この記事の目次
ひまわりが太陽の方を向かない?ひまわりの花について
ひまわりは、生長すると高さは30cmから4mにもなるキク科ヒマワリ属の一年草です。ヒマワリと聞くと思い出すのが人の背丈よりも高いひまわりですが、10cmほどの可愛らしい花を咲かせる「ミニひまわり」という品種もあります。特徴でもある外側の黄色い花びらは「舌状花(せつじょうか」といい、種をつけません。中心の黒っぽい部分は「管状花(かんじょうか)」で、この部分が受粉して種をつけます。管状花は外側から咲き始め、徐々に内側の花も開花します。
「ひまわり」という名前は、花が太陽を追うようにその向きを変えることが由来になっており、漢字では「向日葵」と書きます。太陽のような姿から、英語では「太陽の花(sunflower)」と呼ばれています。
北アメリカが原産で、ネイディブ・アメリカンたちは食料にしていました。16世紀にアメリカ大陸を発見したコロンブスがひまわりをスペインへ持ち込み、その後ロシアに伝わったと言われています。
ロシアでは食用として広まり、国花として現在も親しまれています。その後、17世紀になってから日本に伝えられました。
ひまわりが太陽の方を向かない?太陽の方を向く原理とは
太陽を追いかけるように花の向きを変えるといわれるひまわり。つぼみをつける頃までの若いひまわりは、本当に太陽の方向を追うように動きます。
朝は東を、昼間は頭の上、夕方になると西の方向を向いて名残惜しそうにしています。
実はこの動きは花が動いているのではなく茎の働きが重要な役割を果たしています。ひまわりの茎に含まれる成長ホルモンの「オーキシン」は、太陽が当たらない箇所で多くなり茎を成長させます。
ひまわりの茎の「太陽に向いている部分」はそのままで「陰になっている部分」が伸びると結果として花が太陽の方向に曲がることになります。
こうして常に太陽に向きを合わせることで、より効率的に葉が太陽の光を浴びることができ、ひまわりは生長していくのです。
見た目も太陽のようなひまわりが、太陽に向かって伸びていくのは成長ホルモンによるものだったのです。
ひまわりが太陽の方向を向かない理由
一面にひまわりが咲いているひまわり畑を見たことはありますか?
ひまわりの花は、みんな太陽の方を向いて咲いていると思いがちですが、実はそうではないのです。
記憶の中で、ひまわりが一斉に太陽を向いているように思えるのは、ひまわりの多くが日中に開花するからでしょう。
太陽が昇った東を向いているときにひまわりが開花した場合、そこで成長ホルモンが止まると花の向きは固定されます。
多くの花が同じタイミングで咲くと、そのまま花の向いている方向も一緒になりますから「ひまわりはみんな太陽を向いている」と思ってしまうのです。
つまり、開花したひまわりは花の向きが固定されているので、東に向いているひまわりを西を向くように植え替えた場合、その後太陽を追って東を向くということはありません。
植物が光に反応して成長する方向を変化させることを「光屈性」といいます。多くの植物で見られる現象です。どの植物でも発芽から蕾をつける頃までの間に起こります。
ひまわりが太陽を追いかけて向きを変える時期とは
ひまわりがたくさん咲いているとき、その花の向きを一本一本よく見てみましょう。同じ方向を向いているひまわりもありますが、その向きは意外とバラバラ。
太陽が照りつける南を向いているものが多いようですが、全てが揃っているわけではありません。ただし、北を向いて咲いているひまわりはないでしょう。
ひまわりには「太陽に向かって咲く花」というイメージがあるものの、ひまわりだけでなくダリアやヒャクニチソウなど多くの花は、太陽の方向を向いています。
ただ、つぼみをつける前のひまわりの茎は、しっかりと太陽を追いかけるように動いていきます。
よく目にする花よりも茎が太くおおきなひまわりは、とくに目立つため「太陽を追いかける花」「太陽に向かって咲く花」というイメージがついたのでしょう。
ひまわりが東を向いていることが多いのはナゼ?
ひまわりは蕾がつくまでの間、太陽を追って向きを変えながら成長します。生育環境にもよりますが、基本的に花が咲く頃になると、その成長は止まり向きを変えなくなるのです。太陽に合わせて向きを変えるひまわりは、どんどん成長してる途中なのです。
ひまわりの花は、その中心に1000~2000もの小さな花が集まったもので、咲ききるのには数日を要します。
花の向きは、西側に光を遮るものがあれば東に、東側の光が遮られるなら西を向くようになります。
これは植物は光の中でも青色光に反応するので、朝日や夕日の赤みを帯びた光は暗く感じてしまうためです。
ひまわりの花をきれいに同じ向きにしたいときは、陰になる場所などにも気をつけたほうがいいかもしれませんね。
- 雑学